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実は今・・・
中国のカシュガルにいます。

ドイツからカザフスタンのアルマティというところに飛行機でやってきて、長いバスの旅をしてここまでやってきました。

これまで見てきた街はどこも、いろいろな民族や文化が混ざり合った想像したこともない不思議な街で、世界にこんな場所があるんだという驚きの連続です。

ドイツに帰ってじっくりこの旅について、報告できればと思います。
# by pappelallee | 2006-08-28 21:23
羊をめぐる冒険
今朝、チャイムがなって、アマゾンの配達の人がやってきました。
何も注文した覚えがないので、びくびくしながらサインをして封をあけてみると、この本。

Wilde Schafsjagd
Haruki Murakami / Dumont Literatur U. Kunst
ISBN : 3832178996


村上春樹のドイツ語訳です。

羊つながりで何気なく会話に登場した東京が舞台の、このおとぎ話。私は日本語でも読んだことがなかったので、気を利かせてプレゼントしてくれたのです。なんとうれしい!

早速読み始めると、私が昔住んでた三鷹なんかが出てきて、思わず思い出に浸ってしまいました。

村上春樹の本はドイツでもベストセラーです。ドイツ文学とは違って、日常語で水が流れるように書かれた表現が新鮮なのかもしれません。それでも冒険ですから、ハラハラドキドキの展開が待っています。あー楽しみ!

途中ですが、感想を書いてしまいました。
# by pappelallee | 2006-08-08 07:59
Rebirth
3年間、遠くにいながら、もっとも私を支えてくれた人との別れを決意しました。

今まで、二人だけの間で通じていた言葉の数々が、ふとしたきっかけで、頭をよぎり、もうそれらを発することがなくなっていくのだと気づいたときに、堤防がどっとくずれました。子供のように声をあげて泣いたあと、とろとろと眠り込んでしまいます。

幸い私には、優しくてたくましいガールフレンドたちがついていました。それを今まで、ほとんど意識しなかったことに驚愕します。何かを失うと、得るものがこんなにあるとは、思いもよらないことでした。
# by pappelallee | 2006-08-02 08:25
飲んだくれ
半年間、交換留学で来ていたブルガリア人のオトメな男の子ゲオルギが帰っていきました。

昨日はベルリンでの最後の夜、お散歩の大好きな彼に付き合って、私ともう一人の女子で待ち合わせしました。私は赤ワインとコップを3つ、栓抜きを家から持参しました。近くで3人ともピザを買って、公園の芝生の上で夜のピクニック。このところ暑い日が続いているので、外で過ごすのは朝夕に限ります。ひんやりと冷たい芝生に寝転がって、ベルリンでの思い出話をしていると、あっという間にワインを一本飲み干していました。

その後も、ベルリン観光のハイライト、博物館島をふらふら散歩して、また途中ワインをあけ、ピクニック。これを繰り返しているうちに、だいぶ酔っ払って、なにがなんだかわからないうちに、お別れの時間となりました。

今朝、空港をたつゲオルギからのメッセージで、昨日は楽しい夜で、この先何度も思い出すことになるだろうとのこと。

私にとってもライトアップされたドームを前に、ピクニックをしたことは、何か特別な思い出になる気がしました。
# by pappelallee | 2006-07-26 23:55
遠足
夕方、学校を出てまだ時間があったので、おんぼろ自転車を電車に乗せて湖に行きました。

ベルリンの中心から40分くらい足を延ばすと、森や湖以外、何もないような場所にたどり着きます。飛行機に乗って上から見ると、水に浮かんだ小さな都市なんだというのがよくわかるんですが、普段生活していると実感がありません。

日本にいると、そこらへんのどこかにいつも海があることを意識していて、それだけで安心するのですが、ここではその感覚が少し足りなくて、ふと恋しくなります。

湖には家族連れや仲間で水遊びをしている人々がちらほらいるのですが、砂浜のように開けた場所がないので、木々や草に囲まれたスペースを独り占めできて、人目が気にならなくて楽。引き締まったボディや素敵な水着がなくても、どうせ誰にもみられません。若者も中年もみんな子供のようにはだかんぼで泳いじゃいます。

瀬戸内海育ちの私にも、こんなに波のない静かな水はとても違和感がありました。しかも塩辛くない。体が沈む。途中でおぼれそうになりました。同じ水でアヒルが泳いでいるのもものすごく不思議でした。

日が暮れて、真っ暗な怖い森の中を自転車で何とか走破して、再び眠らない街ベルリンの我が家に戻ってきました。こんなに近くに人里離れた別世界があるなんて、東京のような大都会では体験できないことです。なんだか得した気分。
# by pappelallee | 2006-07-26 21:55